たまゆりサンティアゴ巡礼ブログ!

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女一人、運動オンチのたまゆりが、人生を変えたくてスペインのカミーノ・デ・サンティアゴ巡礼道800kmを歩きました。たくさんのものをくれた大好きなカミーノへの愛と、次は北の道を目指して登山や仕事をがんばる日々を記します!


私の人生を救った本「星の巡礼」-サンティアゴ巡礼の本その1

 こんばんは、たまゆりです。

 

この度、私が巡礼に行くことを決めるにあたって、何冊かサンティアゴ巡礼をテーマにした小説・エッセイを読みました。

 

このブログで、私が読んだ中でお気に入りの「スペイン巡礼」「サンティアゴ巡礼」をテーマにしている本を、いくつかご紹介したいと思います。

 

まずは、一番の王道とも言える、この本から。

 

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パウロ・コエーリョ著 "星の巡礼"

星の巡礼 (角川文庫)

星の巡礼 (角川文庫)

 

ブラジルの小説家・パウロ・コエーリョが、1995年、自らのサンティアゴ巡礼の体験を基に書いた初の作品です。

この本がきっかけで、サンティアゴ巡礼を知ったという方も多く、巡礼者の方の多くが手に取られている本です。

 

 

私にとっても、この本はとても大切なものです。

1年前の私は、サンティアゴ巡礼のことはなんとなく知っていて、行ってみたいとは思っていたけれど、まさか自分にできるはずがない、と思っていました。

その頃、仕事や、自分のこの先の人生に深く悩んでいた私は「もう死んでしまいたい」とすら考えていた。

 

けれど、この小説で書かれている「良き戦い」という一節に、ひどく心を揺さぶられました。

この言葉に胸を打たれて、背中を強く押されて、私は「死にたい」と思っていた気持ちから立ち上がることができました。

 

その「良き戦い」の一節をご紹介したいと思います。

 

「良き戦いとは、夢のために戦われる戦いのことだ。

 

われわれが若く、夢が初めて内側からはじけ出す時には、われわれはこの上なく勇気に満ちている。

しかし、まだどう戦えばよいのか、その方法を学んでいない。努力に努力を重ねて、われわれは戦いの方法を学ぶが、その頃には、すでに戦いにおもむく勇気を失ってしまう。

 

そこでわれわれは自らに背き、自分の心の中で戦い始める。つまり、われわれは自分自身の最悪の敵になるのだ。

そして、自分の夢は子供じみていて、難しすぎて実現できない、人生を十分に知らないせいだと言い聞かせる。良き戦いを戦うのを恐れて、自分の夢を殺してしまうのだ。

 

そのころの私は、 まさにここに書かれているとおりでした。

自分の、もっと旅を知りたい、世界を知りたい、という気持ちはあまりに子供じみていて、突拍子がなく、実現させられるはずがない、と思っていたからです。

そうして、自分の胸の内の夢を殺して生きていた。だからあんなにも「死にたい」と思っていたのです。

 

「夢の死による症状は、われわれの核心の中に現れる。

 

人生を偉大な冒険として見たくないがために、人生にほとんど何も望まない方が、賢くて公正で正しいと思い始める。

そして、日々の暮らしの壁の向こう側を覗き見し、槍が折れる音を聞き、ほこりと汗のにおいをかぎ、戦士たちの目の中に、大いなる敗北の姿を見る。

 

しかし、われわれは、戦いに行った者の心に宿る喜び、無限の喜びを見ようとはしない。戦う者にとって、勝利も敗北も大切ではない。大切なのは、彼らが良き戦いを行っている、ということだけなのだ

 

そして、続くこの言葉に、頭をがつんと殴られたようになりました。

私は、壁の内側で、いろんな人生の夢を叶えている人たちを覗き見しながら、あんな風にはなれないとつぶやいていたからです。

 

そしてこの言葉を読んで、強い衝動が私の中に生まれました。

 なにを戦うのか、どうやって戦うのか、それはまだよくわからなかったけれど、「私も壁の向こうの人たちのように戦いたい」「自分の人生の良き戦いを戦いたい」と強く思うようになりました。

 

「夢をあきらめて安逸を見出すと、われわれは、ほんのしばらくは安らかな時期を過ごす。

しかし、死んだ夢はわれわれの中で腐り始め、われわれの全存在を侵し始める。われわれはまわりの人に冷たくなり、さらにはその冷たさを自分自身に向け始める。こうした時、病気やノイローゼになるのだ。

 

戦いの中で避けようとしたもの、つまり、失望と敗北が、われわれの臆病さのゆえに、われわれに襲いかかってくる。

そしてある日、死んで腐敗した夢は、われわれを呼吸困難におちいらせ、実際、われわれは死を求め始める。それはわれわれを、自らの確信、仕事、そしてあのおぞましい日曜の午後の平和から自由にするものなのだ」

 

この頃の私は、自分にも周りの人たちにも、まったく心を穏やかに接することができず、周りに冷たく当たってばかりいました。そんな自分が嫌で仕方ありませんでした。

そして、この一文を読んでわかりました。それは、自分が夢を叶えられないことに鬱々として、その苦しみを周りに投げつけていたのだと。

 

この本や、サンティアゴ巡礼を本気で目指し始めたことをきっかけにして、今の私は、自分自身をよく愛し、そして周りにこの上ない感謝の気持ちを持つようになりました。

 

 

 

このごろ私は、自分の部屋の窓辺で、花を育てるようになりました。以前の私なら考えられなかったことです。

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「自分自身が満たされて初めて、他の生き物に目を向けることができる」

これは、よしもとばななさんの「虹」や「みどりのゆび」という短編小説を読んで少しずつわかったことですが、本当にその通りだと思っています。

そこで暮らす人の心が豊かなら、自然とそこにある人、植物、動物も、いきいきとしてくる。

 

水をやったり、少し肥料をあげたり、太陽の下に出したり、寒い日は部屋の中に入れたり…そうしていることで、毎日少しずつ、葉を増やし、茎を伸ばし、つぼみを膨らまし、成長していく様を見せてくれる。

それを見ていると、また本当にうれしくなって、心が安らかになって、花と私との間で、エネルギーを相乗しながら交換し合っているような感じなのです。

 

本当に幸せなことです。

 

今の私がそうなれたのは、自分自身の夢を追いかけて「良き戦い」を戦っているから。

この本に出会えて本当によかったです。

 

もし興味を持たれたなら、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

 

 

 

 

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それでは、おやすみなさい!

たまゆりでした〜!

 

 

2016.10.5 追記

私が初めてのサンティアゴ巡礼道で撮影していた、カミーノを歩く映像を動画にまとめました。

巡礼道の雰囲気が伝わる映像になっていると思うので、よかったら見てみてくださいね。

 

 

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