旅のその後

【恋のゆくえ】この気持ちに観念するから、腹をくくるから、だから彼を抱きしめる未来をわたしにちょうだい。

みなさまこんばんは!たまゆりです。

いきなりどうした!ってタイトルですみません!笑

そして相変わらずの音沙汰なし→急にブログ更新しだすというコンボで、読者登録してくださっている方、ごめんなさい…。

で、タイトルの話に戻るのですが。

先日、私が悩んだ時や行き詰まった時やなにかをリセットしたいときにいつも行く、能登半島に恒例の女一人車中泊旅でちょこっと久し振りに出かけてきました。

カミーノで出会って恋に落ちたフアンさんについて、これまで何度となくこのブログに書いてきて、こんな記事を書いたりして、いちど彼への想いは決着したと自分の中で思っていました。

だけど、自分で納得して出したはずの答えにまだすごくモヤモヤしていた自分がいて、今回の旅はそれに対する答えを見つけたかったというのもあるのかもしれません。

っていうか、もう、恋ってよくわかんねーー!!!笑

たぶん、この記事で書いてることも数ヶ月、数週間後にはぜんぜん違うこと言ってるかも。

でも、ありのまんまの私でブワァーーっと書いて出てきた言葉なので、記念に(?)かなり恥ずかしいけれど、だからこそありのままをみなさまにも読んでもらいたくて(笑)ここへ残しておこうと思います。

ホント、このブログを読んでくださっている方には、いつも私の一方向猪突猛進まっしぐらぶつかりまくり跳ね返りまくりみたいな私の心の模様におつきあいいただき、申し訳ないやらありがたいやら…。

いや、ていうか、読んでくださってる方いるのか?だいじょうぶなのか?!不安になってきました!!!笑

もしよかったらお付き合いください。

能登半島の夜、海岸に近い駐車場で寝袋にくるまりながら、雨が打つ車の中で、書いたこと。

のとの美しい自然を撮った写真とともにどうぞ!

*  *  *

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私はまだ彼について書かなくっちゃいけないみたいだ。

もっと早く忘れられるって思っていた。
もっと早く大丈夫になると思ってた。
だけど、なんでだろう、このごろ何していても彼の姿が見えちらついて離れない。

のとじまの水族館へ行って、あのジンベエザメの大水槽を眺める横顔はどんなだろうとか、彼はイルカとどうやって話をするだろう、きっと話ができるだろう、あの静かな瞳で、とか、そんなことばかり考えている。

きっと彼は少し切ない顔をするだろうな。私と同じに。視線に気づき私に向かって静かにほほえんで、だけど悲しい顔で水槽の中をさまよういきものたちを見つめるだろう。

ふたりでいると悲しい。
だけど、私は、その悲しさが愛おしくてたまらない。あの瞳を思い出すたびに、息苦しいのに恋しい。なんでだろ?
真っ青な海に、深い海に、静かに沈んで溺れていくみたいに。それはいつだって、苦しいのに甘美な妄想だ。

私は一体どうしたいんだろう。

忘れてしまいたい?
こんなにもやもやして、苦しいと思うならいっそ、きれいに忘れてしまったらいい?

でもきっと、それはできないだろう。
なかったことになんてできっこない。今の私は彼によってつくられたんだから。

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それとも忘れるのでなく、いつか彼のことを夜空に光る星みたいに思えるだろうか。遠くにいて微笑みかけるだけの星。

ううん、きっと違う。
いままでそうすべきだって、そうだって言い聞かせてきた。彼は天使で、星だと。わたしの行く先を照らす道標の星だと。
でも違う。
彼は生身だ。まだこの世界に、いる、ちゃんと。遠いけどちゃんと身体も魂もこの世にある。

まだすごく触れたい。いつだって。
星でも天使でもない生身の人間に。その手に。前髪に。首に、シャツに、おなかに。
触れたい。

シャツ越しの肌。
こんな雨の夜はなぜか思い出す。一緒にいた時間、雨が降っていたことなんて、一度もなかったのにな。
雨の夜はどんな顔をするの。白いシーツの海の上。雨粒が窓をたたく音に抱かれて。
深い夜の海に沈んでいくみたいに、その隣で眠りたい。
そう思う。

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なにがそんなに好きだっていうんだろう。彼の、何が?
そんなの、聞かれたってわからない。
ただどうしようもなく、あの瞳が好きで、あの声が好きで、いつもそこにいるのにいないような、遠くを見つめているような瞳が好きで、いつだって、焦がれる。

どうやったらその心は手に入るの。
夜の海を見つめる瞳。
そのままでいてほしいのに、やっぱりこっちを見てほしくて、どうしたいんだ、私は。

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恋がこんなにも苦しいものだって知らなかった。
手に入らないのにほしい、叶わない恋が。
叶えてみせることを、私はあきらめられない。

いっそ、もう世界のどこにもいないというなら前を向けるのにな。
でもまだ彼はちゃんとこの世にいるから、ちゃんと手紙を出せば届くんだから。
そして手を伸ばせたならきっと触れられる。いますぐじゃ、なくても。

だから、あきらめないよ。叶えたいよ。手に入れたいよ、その心。抱きしめにいきたい。

それはどれだけ時間がかかるのかわからなくて、だからこうやって時折すごく不安になるんだ。
ほんとうにこれでいいの?って。

でも考えられない、やっぱり、彼しか。
この世界で彼をほうっておいて、一生他の誰かと一緒に暮らすなら、きっとそれは欺瞞になるだろう。そうすることは、ずっと嘘をつきながら生きていくことに、私にとって等しい。

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ああ、なんでこんなにめんどくさいんだ!
なんでこんなにめんどくさいひとに、かみさまは、私の心を繋ぎとめようとするの。
遠くて、かたくなな、孤独に光る心。つめたいのにやさしい光。見ているこっちが、かなしくなるような。

そう、二人でいるといつだってかなしかった。ちぎれそうに。

なにかの因果なの、これは。
きっと私が、この世界で、果たすべき因果。
そこにいったいなにがあるの。それを解き明かさないで生きていくことなんて私にはできない。

彼をあきらめることは、私には、できない。
でなきゃ生きている意味がない。その因果をほどくという使命を、夢を、叶えるための生でないなら意味がない。そうでしょう?

これが私の壮大なかんちがいだとして、彼にとって私が取るに足らない過去の記憶でしかないとして、それが彼の拾い上げた迷子の鳥の雛やねずみの子と同等だとして、あるいは私のこの書いてることが、あまりに馬鹿げて気の違った恋の病のようにしか人には映らないとして、そんな不毛なことはやめなよ、正気になれよ、などと諭されたとして、だけどそれでも、あきらめることは、できないんだろう。

観念するしかない、この気持ちに。
って、わかった気がするよ。今夜。ちくしょう、かみさまめ。

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これからもきっと、この想いを抱き続ける限り迷うんだろう。
ほんとうにこれでいいのか、って。
だけどきっとそのたびに同じ答えにたどり着くのかな。

お願い、かみさま、守って。わたしをここへ導いたかみさま。
それならば、ここまで来させたというなら、わたしに彼をあきらめさせないで。後戻りさせないで。
彼をわたしにください。かみさま。

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そして、いま、そのために、目の前の、心が示す先へ向かう。海へ。果てへ。

だからまた私は旅に出よう。
新しい私を見つけるために。負けないように。

好きだよ、フアンさん。
私は、旅する。前へ進むよ。歩くよ。いつかあなたに会えるように。
何度も迷うけれど、それでもそのたびに腹をくくる。
前に進む。

かみさま、守って。
この気持ちに観念するから、腹をくくるから、だから彼を抱きしめる未来をわたしにちょうだい。

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愛してる、かみさま。
導いて、わたしを。星や雨粒や風や波になって、導いて。

おやすみなさい。

*  *  *

うひー!!ちょっとかなりこれハジュカシイですねーーーーー!!!

ほんと、今までなかなか誰かにお見せすることはなかったのですが、けっこうこうやって自分の思いの丈をそのまんまぶつけて書き溜めてる文章とか日記とかがまだまだあるので、「随想録」ってカテゴリでも作ってちょっとずつ載せさせてもらおうかな…。

ないわ〜たまゆりないわ〜って読んでくれる人だれもいなくなったらどうしよう(笑)

うへへ!

最後に、わたしのあれそれは置いておいて、能登は本当にいいところです。

きっと、カミーノが好きな人や、私のように北の道へ行ってみたい気持ちが強い方は、ぜったいぜったい大好きになると思います。

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それでは、おやすみなさい!

たまゆりでした〜!

私が初めてのサンティアゴ巡礼道で撮影していた、カミーノを歩く映像を動画にまとめました。

巡礼道の雰囲気が伝わる映像になっていると思うので、よかったら見てみてくださいね。

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