たまゆりサンティアゴ巡礼ブログ!

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女一人、運動オンチのたまゆりが、2016年、人生を変えたくてスペインのカミーノ・デ・サンティアゴ巡礼道800kmを歩きました。たくさんのものをくれた大好きなカミーノへの愛と、次はゆるっと北の道を目指して、登山や仕事をがんばる日々を記します!


ひと冬雪の山に登り続けた私の心の変化。誰かと一緒だからこそ見られる、美しい景色がある。

 

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今年の冬、私は、人生で初めての、冬山登山をはじめました。

 

きっかけは、昨年の夏、上高地から涸沢までの登山中に知り合い、約半年になるパートナー(彼氏)の誘い。

 

冬山に登るのも初めてなら、パートナーと一緒に山に登るのも初めてで、というかそもそも人生でこんなちゃんとパートナーがいることも初めてで(笑)、なんだか初めて尽くしだった今年の冬。

 

 

ずっと書いてみたかったテーマだったけれど、自分の中でぜんぜん消化できなくて、今ようやく、初めてこうしてその頃のことを言葉にして書き始めています。

 

まだぜんぜん人に読んでもらうための文章ではないっていうか、荒削りっていうか(それはいつもだな笑)、だけど数日経って読み返してみたら、これはこれで生々しくていいかな、と思ったので、載せてみようと思います。

 

もっと体験記みたいにしようと思ったのに、どちらかというと私的で詩的な文章です!!

 

もしご興味のある方は読んでやってみてくださいm(_ _)m

 


・ ・ ・

 

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冬の山の世界は、冷たくて、しんとして、とにかく寒くて、ぜんぜん生き物がいない。
木も草もぜんぶ、雪の下で眠ってる。

生物が生きられない世界というか、本来いてはいけない世界というか。
そういう不可侵な場所に、お邪魔して、歩いている感じがすごかった。

 

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生き物を寄せ付けない、雪に覆われた急峻な峰。
すこんと抜けるように透明で青い空と、時折強い風に舞い飛ぶ真っ白な雪けむりと、ごつごつした黒い岩肌のコントラスト。

 

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そして夕方、尖ったシルエットの向こうに薄く冷えて消えていく太陽の光と、染まった空の色の世界の終わりみたいに切なくなる綺麗さ。

 

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反対に、朝日のまぶしい輝き。
冷え切った空気の中、刺すようにまぶしい太陽の光が現れた時の、心の底の、生物の本能みたいな部分からじゅわっと湧き出す喜び。

 

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空気はマイナス20度とか寒くて指先が壊死するかと思うほど冷たいのに、ただ太陽がそこに現れるだけでじんわりあったかくて、力強くて、それだけで生きていられると思えてほっとする。

 

 

 

そして、そういう色んな山の冷たくて鋭くて美しい景色を、この冬、私は一人で見ていなかった。

 

誰かと山の上に行く。それも、真冬の人寄せぬ世界に。
それは私にとって完全に初めてのことで、新鮮で、とても大きな経験だった。

 

 

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思えばこれまでの人生で私は「誰かと一緒になにかをする」ってことを、してこなかった気がする。

 

山に登るのも、旅に出るのも、仕事も。

それはもちろん、ひとりでやっていたわけでは絶対ないけれど、何をしていても常に心の底には孤独があった。あるいは、そうありたいと思い続けていた。

 

 

ひとりでも強くなる、とか、ひとりで思い切り楽しむとか、ひとりだからこそできる純度の高い表現や旅、仕事があるとか。

 

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自分ひとりきりで目の前の風景や出来事に向き合うからこそ、その本当の美しさや素晴らしさを感じとることができる。だからそうするのが一番だって思っていた気がする。

 


そんな風だったから、彼と山に出かけるようになって、最初は戸惑った。


どう振る舞っていいかわからなくて、相手に合わせすぎたり、逆に一緒にいるのにひとりで殻にこもりすぎたり。

 

たぶん彼のことは、めちゃくちゃ困らせたし、手を焼かせたと思う。笑

 

 

 

「自分ひとりきりで目の前の風景や出来事に向き合うからこそ、その本当の美しさや素晴らしさを感じとることができる」

 

こう思っていたのは、今でも、間違いではないと思う。
一人でいるからこそ感じられる美しさは、たしかにある。

 

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たとえば、この冬に雪山で見て来た景色を一人で見ていたら、私はダイレクトに感情を刺激されて、それをたくさん写真に撮ってブログに文章をあげていたと思う。

 

ありがたくもたくさんの人に読んでもらっている2016年のスペイン巡礼のブログだって、一人で旅しているんじゃなけりゃあんなのは書けなかったと思う。

 

 

だから、ひとりでいるからこそ感じられる、より生の、鮮やかな、鋭い、激しい感情の動きや美しさは、確かに存在する。

 

今まで私は、その孤独な美しさが世界で一番いいものだって思って生きてきた気がする。

 

 


でもこの冬、そんな私の価値観は揺るがされた。

 

誰かと一緒に見る景色の、孤独とは違う、やわらかくてぽやっとした、たぶん幸せって名前のつく美しさ、その感覚を初めて知ったから。

 

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孤独は美しい景色を見せてくれる。
だけど、誰かと一緒にいることが、また全く別の種類のとっても美しい景色を見せてくれるんだって、少しずつ知り始めた。この冬。

 

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景色は世界の終わりみたいにどんどん暗く冷えてくのに、繋いだ手や、頰があたたかかったりする。

鋭く刺すように切ない景色のはずなのに、とても穏やかな気持ちでいたりする。なんだろうこれは!不思議!

 


そんな感じでまだ全てが手探りすぎて、相変わらず彼には手を焼かせてばかりですが。笑

 

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それでも真摯に受け止めてくれるこの人と、この先も、一緒だから見られるじんわりとあったかくて美しい景色を、たくさん見られたらいいなと思う。

 


もちろんひとりだからこそ感じられる孤独な美しさも、きっとたまに必要。
だからバランスをとりながら、一人の時間も一緒の時間も大切にしていけたらいいなって思ってます。

 

 


うん。そんな感じ!

 

この冬たっくさん素晴らしい経験をしたけれど、どうしても先に書いておきたかった私の大きな変化。

 

それは、誰かと一緒だから見られる美しい景色があるって知ったこと。
そして、これからもそれを大切にしたい自分がいること。

 

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手探り状態だけれど、こうしてこれからも少しずつ、人の力を借りながら、支えてもらいながら、前に進んでいけたらいいなと思います。

 

 


以上!

次は、もうちっと具体的に冬山で見てきたきれいな景色のことを書けたらいいなーっ!(願望)

 

私のとても個人的な話にここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました。

 

 

それではまた!たまゆりでした!

 

 

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ちなみにこの時上高地で出会って、一緒に紅葉の涸沢カールにリベンジしたのが、今の彼です。

 

 

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